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『マックス・ヤスガーさん』の現場からお送りしましたその3

おテーマ篇。

久しぶりのオリジナル作品ということでしたが、結局モチーフはありましたし、実は作品を書こうとする際に意識したテーマというものもありました。

ちょっと堅苦しい話になります。(ならないかも) 
まず、今回の作品は昨年の震災と、昨年から続く事故処理を意識しながら書いた作品です。
件のライター様からは、「テーマ隠しすぎて見えねーわ。逆に怖いわ。」的なお声掛けをいただきましたが・・。

直截に申し上げたい政治的なテーマだとか主張であるとか、そういうものは考えておらず、どちらかといえば、そこからフィクションを立ち上げるという意識だったのですが・・。80年代くらいから流行った、ヒトラーとオカルトをつなげるフィクションの数々のようなものでしょうか?(←分かりにくい、スプリガン大好き!)


まず、結局誰もたどり着かなかったウッドストックとは、何だったのか?
書き手として「ウッドストックは○○だ」という答えを持っている訳ではありません。
ただ、どのような町としても捉えていただいて結構だと思いながら制作していました。

少なくとも、ウッドストックは辿り着けない場所で、舞台はその近くにあるであろう町のバス停です。事故により、わが国においてリアルに国内の一定の規模で立入ができない場所が、軍関係以外で突如現れたことを契機としています。

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さて、この作品の主人公といえば、最後まで生きながらえる延命(女1)、あるいは異邦人としてバス停を訪ねる浦島(男1)ということになるでしょう。もちろん、制作側としてはこの2人が持っている仕事量が飛びぬけて多いのは事実です。

ただし、作品のテーマを担うのは、実は葛井(女3)と桐山(男4)の両名です。出番の関係からこの2人が最も稽古場に来てはいませんが。

あまり単純化するのも面白くないのですが、
女3は、「続けること」の単純な象徴であり、
男4は、「進めること」の単純な象徴として書き始めました。
どちらも、権力側の人間であることはアイロニーです。

ま、これに関しては言いたいことがマウンテンなので割愛。

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で、そんなこんなが降り積もるとこうなるんです。
実は、最後は「ごちそうさまでした」で終わるか、公演で用意した長台詞で終わるか、大分悩みました。

コメント
あ、自分を社会派だと思っていたら、もう少し直截な感じでモノを言ってると思います。燐光群みたいに。←社会派という言葉のイメージの底の浅さアピール!

私自身、京大まで行っておきながら卒論がベケットという、残念な仕上がりの脚本家なので、不条理劇だと断じていただいても問題ないかと…。実際、自分の本は不条理だと思っています。

あの2人はエレメントには違いないんですよね。欠かせないという意味で「コア」と言っても良いかも知れません。
久しぶりの原作抜きということで、肩にチカラを入れてしまったら、コアが分裂して2人になってしまいましたが・・・(笑)
  • kitajima
  • 2012/07/26 12:31 AM
最初は変形版のゴドーかなと思って拝見していたのですが、ラストで突然生々しい生活の臭いが露わになって、これはモダンホラーだ…と思い直しました。
辺境のバス停に頭のおかしい人達…なかなかに怖いです。

でも違ったんですね。
社会派だったとは…あの2人は不条理の何というか…エレメントやと思ってました…。
  • そかし
  • 2012/07/23 8:02 PM
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